実はグッドイヤーウェルト製法を詳しく説明できない。
なんか、あの、あれでしょ?
靴の中覗いてもマッケイ縫い無いし、すくい縫いが良い感じだし、堅牢な感じだし、コバ周りゴツいし、グッドイヤーっしょ?
ある程度の価格帯以上の靴は大体グッドイヤーくらいで覚えとけば大丈夫です。
それに製法で良し悪しなんて比較できないのでこれ以上は割愛です。
くれぐれも「この靴グッドイヤーだからぁ」ってドヤるのはやめときましょう。
どうもぴーまです。
~前回のあらすじ~ 125周年記念モデル「トーマス」
先日チャーチの125周年記念モデルのトーマスを迎え入れました。
ディプロマットっぽい雰囲気。
自分で言うのもなんですが、めちゃめちゃ気に入ってます。
なかなかなレアモデルなことを抜きにしても、カールフロイデンベルグを使用したアッパーや絶妙なダサさのあるトウが醸し出す絶妙なビンテージっぽさもあり、一生を共にしたいと思えるいいお買い物でした。
そんなトーマスに続き、またしてもレアなチャーチと出会えました。
church’s lamport チャーチ ランポート
じゃん!
え?何これ?本当にチャーチ?って思いませんか!?
私もその一味です。
見た瞬間にやられました。
黒のストレトチップ何足目よ?って質問はタブーです。
気に入ったら買う。そこに山があるからです。
チャーチについて簡単におさらい
チャーチの歴史については皆さまご存じだと思いますので詳細は割愛したいところですが、簡単におさらいです。
・1873年に創業した英国を代表する靴メーカー
・世界で初めて靴を足なりに湾曲させ左靴・右靴の区別を付けた
・007のジェームスボンドが履いていた
・インソックのプリントで色々わかる
・近年の価格上昇がハンパない
書くと長くなるのでこれさえ覚えとけば立派なチャーチャーです。
【有名モデル】
詳細説明
インソックプリント
チャーチ好きはもちろん靴愛好家にとって聞き飽きたよってくらい有名な話ですが、プラダに買収される前のモデルはインソックにLONDON・NEWYORK・PARISの3都市名が記されているおり、旧チャーチと呼ばれております。
さらに古いモデルとして2都市表記の旧旧チャーチと呼ばれるものもあり、現行チャーチでは4都市表記だったり5都市表記だったりします。
チャーチのインソックには一目で歴史を感じ取れることができ、夢と希望、そして歴代オーナーの足汗が詰まっているのです。
さてそして、今回ご紹介するランポートのインソックはコレです。
都市名無し。
ロマンです。
それもそのはず、このランポートはチャーチの最上級モデルのひとつとして限定販売されたモデルでインソックすら特別なプリントとなっているようです。
ちなみに販売期間で言うと余裕の現行チャーチです。
ラスト137
先述したように特別モデルとして販売されたランポートは、ラスト(木型)も時別となっており、「137ラスト」が採用されております。
137ラストが採用されたモデルは他にもあり、内羽根フルブローグの「Chatsworth チャッツワース」、ダブルモンクストラップの「Burghley バーリー」、そしてこの「Lamport ランポート」の3種が同時期にリリースされました。
チャーチとは言えば英国靴独特のぽってりとしたトウが特徴的ですが、その概念を覆すこのロングノーズ。6アイレットに包まれた平紐との相性も抜群でエレガントです。
美しい。
ディテール紹介
サイド
すらっとしたノーズ、適度な甲の立ち上がり、スワンネック、薄目のソール。
美しい。
絞り込まれたウエストライン。
美しい。
ヒール周り
適度に絞り込まれたヒールカップは吸い付きも問題無し。
シームレス絶対主義者ではありませんので、ヒールの縫い目も問題ありません。
美しい。
ソール・リフト
半カラス。そして歩いて3分で削れるウィークポイントにロゴ。
特別モデルにも関わらず隠す気がさらさら無い漢のオープンチャネル。
この潔さもまたチャーチのいいところ。
美しい。
油断しらたギックリ腰になるお約束の化粧釘。
ソールに続きヒールで一番最初に削れる場所にブランドロゴ。この潔さもまたチャーチのいいところ。
美しい。
切り返し・ステッチ
レベルソ?
袋縫い?
詳細は不明ですがこの仕様で縫われたステッチ切り返しは見たことありませんが、ダブルで縫われた細かなステッチを見る限り、手が込んでいるのは確かです。
レベルソのストチが欲しかったのでこの仕上げは購入の後押しになりました。
いや、背中からドロップキックをもらいました。
美しい。
タン裏・小窓
モデル名、サイズなどの表記はタン裏。認知性は皆無です。
小窓仕様。サイズ、ラストが表記されているように見えますが、擦れて見えません。
美しい。
付属品
シューツリー
本日2発目のドロップキックです。
見てくださいこの吸水性ゼロのバキバキニス仕上げ美しさ。
スプリングなし、折り曲げ式の専用シューツリー。
黄金のプレートに刻印された光り輝くブランドロゴ。
美しい。
抜くの大変そうってツッコミは大歓迎です。
箱とか
普通の箱です。普通です。
靴袋です。普通です。
包まれてた紙です。普通です。
美しい。
詳細データ
ブランド | CHURCH’S チャーチ |
品番型式 | Lamport ランポート |
木型(ラスト) | 137 |
色 | ブラック |
ウィズ | F |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
甲革 | 牛 |
靴底 | レザーソール |
生産国 | UK |
サイズ | 9 |
まとめ
先述しましたが、レベルソのストレートチップが欲しいなって思っており三陽山長の匠一郎をポチる寸前に突如現れたこのランポート。
レベルソなのか袋縫いなのか、ましてや別物なのかは全く分かりませんが、レベルソ同様のエレガントさは兼ね備えていると思っております。
包み込まれるような優しさに加え堅牢さが垣間見えるストレスのないフィッティングも含め、大満足の一足です。
チャーチはトーマスに続きこれで2足保有となりました。
チャーチャーへの道は険しい。
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